梨と夏野菜のコンポート
かみかみ期・離乳後期(9ヶ月から11ヶ月頃)
梨は生のままだと歯応えがあって食べにくいと感じる赤ちゃんもいるようです。加熱すると食感が変化。甘みも感じやすくなるので苦手な子にもおすすめです。
● 材料(作りやすい分量)
梨
1/2個
ミディトマト
1個
黄パプリカ
1/4個
● 作り方
1. 梨は皮と芯を除いていちょう切りにする。ミディトマトと黄パプリカは、湯通しして皮をむき、ミディトマトは種ものぞいて赤ちゃんの一口大に切る。
2. 鍋に梨を入れ、ひたひたの水を加えて煮る。
3. 梨の色が変わり始めたらトマトと黄パプリカを加えて汁気がなくなるまで煮れば出来上がり!
- 健康ライター・管理栄養士志水あい(しみず あい)
調理のポイント
みずみずしい果物で熱中症と便秘を予防
暑い季節は水分補給が欠かせません。熱中症予防だけでなく、便秘解消にも水分補給は効果的です。
離乳期の赤ちゃんは、おっぱいやミルクをたっぷり飲んでいた時期に比べると水分が不足しがち。こまめにお茶や水で水分摂取しましょう。飲み物をあまり飲んでくれない、甘い飲み物ばかり欲しがる、うんちが硬い……といった場合には、食事やおやつで水分補給するのも有効です。水分が不足しやすい暑い季節は、いつも以上に水分を摂るように意識してみましょう。
水分補給におすすめの食べ物はみずみずしい果物です。甘みがあるのでおやつにもぴったり。食物繊維も含まれています。今回のレシピで紹介している梨は約9割が水分です。加熱すると多少水分量は変化しますが、それでも水分は豊富。食物繊維も摂取できるのでおすすめです。緑黄色野菜と一緒に煮ればビタミン補給もできます。梨が苦手であれば赤ちゃんが好きな果物でアレンジしてみてください。
果物は加熱せずに食べちゃダメ?
野菜や果物は生で食べられるものがたくさんあります。離乳食では、そういった生で食べられる食材も加熱してから使用するのがほとんどです。
加熱する理由は、おもに「殺菌」。食べ物には、体に害のあるものもないものも含めてさまざまな微生物が付着している可能性があります。大人のように抵抗力があれば問題ありませんが、赤ちゃんの場合は注意が必要です。調理器具や食器を清潔に保つのはもちろんのこと、食材も加熱調理で殺菌しましょう。
また、加熱調理には「食べやすくする」効果もあります。加熱すると食材が柔らかくなり、噛む力が弱い赤ちゃんでも食べやすくなります。消化もしやすくなるので胃腸への負担も軽減できます。
さらに、たんぱく質を含む食材の場合、「アレルゲンを減らす」効果も期待できるため、初めて食べる食材は必ず加熱を。加熱したものを問題なく食べられるようになったら、果物などは赤ちゃんの様子を見ながら少量を生で食べさせてあげましょう。
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