さつまいもとにんじんのポタージュ
ごっくん期・離乳初期(5ヶ月から6ヶ月頃)
今月の便秘解消離乳食は「さつまいもとにんじんのポタージュ」。さつまいももにんじんも、ゆっくり煮てやわらかくすると甘みたっぷり。多めに作って冷凍しておくと便利です。
● 材料(作りやすい分量)
さつまいも
1/2本
にんじん
1/2本
水
適量
※材料の写真に水は含まれておりません。
● 作り方
1.さつまいも、にんじんは、皮をむいて適当な大きさに切る。
2.鍋に1. とかぶるくらいの水を加え、蓋をして弱火~中火の火加減で、途中でアクを除いたり水が足りなければ差し水したりしながら煮る。
3.さつまいもが簡単に崩れるくらいのやわらかさになるまで煮たら、ハンドブレンダーなどで撹拌してなめらかにし、必要なら水で薄めて濃度を調整して器に盛れば出来上がり!
同じ材料で作れる大人向けの便秘解消レシピはこちら
- 健康ライター・管理栄養士志水あい(しみず あい)
調理のポイント
冷凍保存するなら水で薄める前のペーストを
離乳食で活用したいフリージング。今回の「さつまいもとにんじんのポタージュ」も冷凍保存できます。「にんじんソースのスパゲッティ」で紹介しているように蓋つきの製氷皿で冷凍すると便利です。冷凍のコツは、水で薄めてから冷凍するのではなく、どろっとしたペーストのまま冷凍すること。冷凍・解凍にかかる時間と、冷凍庫内のスペースの節約になります。冷凍したペーストをお粥に混ぜてリゾット風にアレンジするのもおすすめです。
ポタージュスープなので、赤ちゃんだけでなく大人の分も一緒に料理できます。ただし、赤ちゃんと同じ調味料なしの味だと大人は物足りないので、大人の分は水ではなく牛乳で薄めたり、塩を少々加えて味を調えてください。
ゆっくり加熱すると便秘解消効果がアップ!?
さつまいものでんぷんは、β-アミラーゼという酵素に分解されて麦芽糖になります。この酵素はさつまいもの中心部の温度が約70℃のときにもっともよく働くとされています。そのため、さつまいもは電子レンジなどで急速に加熱するよりも、ゆでたり蒸したり焼いたりしてゆっくり加熱するほうが甘くおいしくなります。中心部の温度が上がりすぎず、酵素が働きやすくなるためです。麦芽糖の甘みは砂糖に比べるとかなり控えめですが、砂糖と違い、便をやわらかくする効果が期待できます。
麦芽糖は生のさつまいもには含まれません。ゆっくり加熱することで生じる成分です。便秘解消のためにさつまいもを食べるなら、甘くおいしく、便秘解消にも役立つように食べたいですよね。是非、じっくりと火を通してみましょう。
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