トマトの冷たいスープ
ごっくん期・離乳初期(5ヶ月から6ヶ月頃)
まだ7月だというのに連日の猛暑が続きます。
大人でも食欲が落ち、体調を崩しやすいこの季節。ましてやまだ暑さに慣れていない赤ちゃんならなおさら。赤ちゃんの夏バテ予防、体調管理のためにも、少量でしっかり栄養のあるものをきちんと食べさせたいですね。
そこで、今回は材料も少なく、簡単に作れるトマトの冷たいスープをご紹介!
旬の野菜、トマトの栄養を丸ごと食べられる、真夏にぴったりの離乳食です。
● 材料(2食分)
トマト
2個
玉ねぎ
1/2個
オリーブオイル
小さじ1
水
150cc
塩
適量
● 作り方
1.玉ねぎをスライスし、トマトはヘタを取ってザク切りにする。
2.鍋にオリーブオイルと玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。
3.トマトを加え、軽く炒めて水を加える。沸騰したら弱火にし、3分程度弱火で煮る。
4.ミキサーにかけ、塩で味を整え、そのまま冷やす。粗熱がとれたら冷蔵庫に入れる。
皮が気になる場合はザル等で漉す。
5.盛り付ければ出来上がり!
- フードスタイリスト吉田 美生(よしだ みお)
調理のポイント
トマトの栄養素
西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言うほど、トマトには多くの栄養が含まれています。
中でも、便秘解消に効果的なのはペクチンという
水溶性食物繊維。この水溶性食物繊維は水を含んで便を柔らかくし、排便を促すという効果があります。
ペクチンは、トマトの皮の部分に多く含まれているため、今回は皮ごと調理しています。ミキサーにかけて細かくなっているので、そのまま食べても問題ありませんが、気になる場合は、ザル等で漉すと滑らかで口当たり良く仕上がります。
皮も一緒に煮ることで、栄養成分はスープに流れ出ていますから、離乳食初期の赤ちゃんには漉してあげる方が安心かもしれません。
この水溶性食物繊維のペクチンの他、トマトにはビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE等のビタミン類が豊富に含まれています。また、トマトの赤い色の素である、リコピンという色素には強い抗酸化作用があり、美肌効果、老化防止にとっても効果的!子育て中のお母さんも積極的に摂りたい栄養野菜です。
大人の方にもおすすめ
トマトの酸味は胃液の分泌を促し、タンパク質等の消化を助ける働きがあります。夏の暑さで食欲のない時や、お酒を飲み過ぎてしまった翌日等、トマトを食べると、胃のむかつきを抑える効果も望めますので、夏バテ気味の方は是非お試しを!
このスープは大人が飲んでも美味しく召し上がって頂けます。
塩をしっかりと加え、最後に美味しいエクストラバージンのオリーブオイルを大さじ1~2程度加えて、よく混ぜます。そうすることでコクがアップし、のど越しさわやかな冷たいスープに仕上がります。
まだまだ暑い日が続きます。赤ちゃんだけでなく大人でも辛い今年の暑さ。しっかり食べて栄養補給し、元気に乗り切りましょう!
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