あれ、しばらくウンチが出ていない… 私の赤ちゃん、便秘かしら?

 

「赤ちゃんの機嫌がよくない…」「あれ?ウチの子、いつウンチがでたかしら?」などと、不安を感じられたことはありませんか? 大人と同じように、乳幼児にも便秘は発生するものです。正しい知識を学ぶために「薬」ガイドの三上 彰貴子氏が、「池谷医院」の池谷 優子先生にお話を聞いてきました。

赤ちゃんや幼児も便秘になる? 何もしなくても大丈夫なの?

三上 彰貴子氏(以下、三上):私は子育て経験がまだないのですが、乳幼児にも便秘は起こるものなのですか? 具体的には、どういった症状が多いのでしょうか?

池谷 優子先生(以下、池谷):便秘は大人だけではなく赤ちゃんにもみられます。赤ちゃんによって、毎日もしくは、3~4日に一度排便するなど排便のリズムが異なります。「1週間も、ウンチがでていないんです」と訴えて来院されるお母さんもいらっしゃいますし、夜間救急外来で腹痛を訴えて来られる子どもさんの7~8割は、便秘が原因ですね。

三上:そんなに多いのですね! 子どもの年齢によっても症状が違うのでしょうか? 自分で症状を訴えることができないような小さな子どもの場合は、判断が難しくないでしょうか。

池谷:大腸に便が長くとどまると水分が吸収されて硬くなりますが、乳児では硬い便にはなりません。乳児の場合は排便の回数が少なくなり「哺乳量が減る」「お腹がはって泣く」「機嫌が悪い」「苦しそうにいきんでウンチを出す」といった症状がみられます。便秘気味な母乳栄養の赤ちゃんで体重増加が悪い場合は、母乳が十分に足りていない可能性があります。この場合はミルクを足すと体重が増えていきます。しかし、便秘がひどくなかなか体重が増えない場合は、他の病気が隠れていることもありますので注意が必要です。
幼児になると、「1週間くらい排便がない」「食欲がなくなる」「お腹が痛い」「お腹がはる」「排便時におしりが切れる」といった、大人と同じような症状がみられます。便秘のひどい子どもでは、お腹を触ると便がソーセージ状に触れる事もあります。

三上:それはかわいそう…。お母さんもつらいですね。便秘の症状で受診される患者さんには、病院ではどんな対処をされるのですか?

池谷:乳児の場合、離乳食開始後に便秘が続く場合は、量が足りているのか、食事の内容が適切なのかを検討する必要があります。幼児の便秘では、食事の内容や運動不足ではないかなども関係してきますので、まずは生活習慣の改善や正しい排便習慣を身につけることが必要なのです。
進行した便秘で自力では排便できず苦しんでいるお子さんには即効性のある浣腸を使用して、まず溜まっている便を出して楽にしてあげます。硬くなり、腸の中で蓋のようになった便には摘便(てきべん:指や綿棒などで便をかきだすこと※)を行う事もあります。便が出ると楽になり、ケロッとしちゃうお子さんもいますね。

(※)摘便は医療行為にあたりますので、ご家庭では行わず、まずかかりつけの医院や専門医へ相談してください。

赤ちゃんの便秘対処法は? 正しい浣腸の使い方は?

三上:小さな赤ちゃんにも浣腸を使用して問題はないのでしょうか? また、お母さんが自分で使っても大丈夫ですか?

池谷:はい。浣腸の主成分はグリセリンで、化粧品や飲み薬にも使われているもので心配ありません。乳児では便秘以外の病気で便が出ない事もあります。3ヶ月以降の乳児で、健診などで発育に異常がなければ、浣腸を使っても大丈夫です。浣腸は、肛門のすぐそばまで来ている便を出すための、きっかけ作りに使うものなので、赤ちゃんには容器の半量程度(約5g)を使ってあげれば十分でしょう。

三上:赤ちゃんに浣腸を使用する際の注意点はありますか?

池谷:腸を傷つけないように、真っすぐ挿入してください。赤ちゃんの小指の先から2関節分(1.5cm~2cm)くらいが目安です。入れにくいようなら、滑りをよくする為にベビーオイルなどを先端に塗ってあげてください。おなかが張っていないか、哺乳量が減っていないかなどをみながら1週間を目安に使用の判断をするとよいでしょう。
あわせて、腸の発育を促し、自分で上手に排便ができるための手助けをしてあげる事も大切です。「の」の字を書くようなお腹のマッサージや、仰向けに寝かせて脚を左右交互にまげのばしてあげるといったことも、お腹の刺激になって便秘には効果的です。

三上:離乳食が始まった赤ちゃんの場合は、便秘対策として食事にも気をつけてあげたほうがいいですね。

池谷:そうですね。根菜類を煮つぶしたり、雑穀をおもゆに足したりして食物繊維を沢山とれるように工夫したいですね。ヨーグルトなどの乳酸菌やオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える手助けをしてくれます。バナナや柑橘系果物の果汁も便を柔らかくする効果があります。リンゴ果汁はペクチンを豊富に含むので整腸作用を期待できますが、赤ちゃんによっては便が硬くなる場合もあるので注意してください。

入園までに正しい排便習慣を身につけて お腹の強い健康な子どもに育てましょう!

三上:トイレトレーニングの時期や、入園を控えた子どもへの対処法については、なにか注意点はありますか?

池谷:幼児では、便意を我慢することで便秘がひどくなるという悪循環もみられます。「幼稚園のお友達の前でトイレに行くのが恥ずかしい」⇒「もっと遊んでいたいからウンチを我慢する」⇒「便が硬くなり排便時に肛門が切れる」⇒「痛いので排便するのがいや」⇒「トイレに座るのが怖い」といった具合です。
通常は、直腸に便が下りてくると便意をもよおすのですが、直腸に便が溜まった状態が4~5日間も続くと、便意を感じなくなってしまい、さらに便が太く硬くなってしまうのです。そして太くて硬い便を無理矢理出すことになるので痛みを生じてしまいます。正しい排便習慣が身につく前に痛みを覚えてしまうと、大変です。

三上:かわいそうですね。やはり小さな頃から正しい排便習慣を身につけさせてあげたいですね。

池谷:毎日トイレに連れて行って「ウンチは痛くない、出ると気持ちがいいんだ」ということを、子どもに解らせていくことが大切ですね。排便を済ませて腸を空にして食事を摂る→一晩寝ている間に次の便が直腸に降りてくる→朝起きると自然に便意をもよおし、トイレで出せる…という自然なサイクルが理想的です。
排便のリズムをつけるための手助けとして、即効性のある浣腸を効果的に使用してみるといいと思います。便秘が解消すると、小食な子どもと思われていた子が良く食べるようになります。子どもの健やかな成長のためにも、まずは健康なお腹づくりを心がけてあげてください。

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